8/28日から29日にかけてたくさんのカメラが発表されました。
僕が愛読しているEOSHDのアンドリューさんの記事で、興味深いことがたくさん書かれていたのでシェアしたいと思います。
目次
- まずはソニーのα6600の発表に関して
- さて、Canonの新機種に関してもアンドリューさんの意見を紹介しましょう。
- アンドリューさんのSony α6600、Canon M6 Mark II、Fuji X-T30の比較は下記の通りです。
- まとめ
まずはソニーのα6600の発表に関して
興味深いことに、これまでSony関連の確実な情報を提供してくれているあるソースによると、Sonyは今回、同社の IMX571 26メガピクセルセンサーをα6600に敢えて非搭載とした。 その理由はSonyのプロフェッショナル機材開発部門が将来的なSonyのプロモデルにこのセンサーを搭載したいからだ
と言っています。
まるで、Canonが24Pを最近のコンスーマー機に敢えて非搭載なのと似たようなシチュエーションですね。
そして、アンドリューさんはこう続けます。
でも、心配しないで、すでにそのIMX571 26メガピクセルセンサーは750€(10万円くらい)の富士フィルムのX-T30に搭載されているから!
と伝え、X-T30が6Kセンサーからの全画素読み出しによるクロップなしの24P録画をビットレート 200Mbitで、しかも定評のある富士フィルムのカラーサイエンスとF-Logで実現していることを称賛しています。
X-T30でウェディングを撮影しているんですが、とてもしっとりした良い階調の画が撮れてますね。
α6600の価格はボディのみで16万円とも言われています。
(現在、α6500、α6400ともに9万円台で入手可能)
ちなみに今年 2月に発売されたα6400との違いは以下の通りです。
- ヘッドフォンジャックがついた
- ボディ内手ぶれ補正搭載 (注:ビデオ撮影時にはあまり効果なし)
- バッテリー容量が2.2倍になった
- 最低拡張感度がISO50まで広がった
これだけです…
ちなみにちなみに、センサーは2016年12月に発売されたα6500と全く同じものになります。
Sonyはこんな機能の小出し、切り売りでAPS-Cラインを続けていくつもりなんでしょうか…
さて、Canonの新機種に関してもアンドリューさんの意見を紹介しましょう。
前機種との比較という意味ではEOS M6 Mark IIはスペックだけ見てみるとα6600よりも飛躍を遂げたように見える。 でも実はそうじゃない。
なぜかというとCanonの新しい32MP APS-Cセンサーは4K出力モードでピクセルビニングを使用している。 しかも3840 X 2160からのピクセルビニングではない。
さて、ピクセルビニングという言葉が出てきましたね。
この辺はマップカメラが行なったソニー担当者の福士さんがα7SIIとα7RIIIの動画比較で語っていた言葉を引用します。
ご存じのとおり静止画撮影を前提としたセンサーは、動画で必要な解像度を出力するために間引いたり、足りない部分を補完したりといった内部処理が行われております。もとの画素数によって最適なダウンサイジングの方法が異なるのが理由となります。
大まかに申し上げますとα7SIIは4K動画の内部記録、及び出力は35mm判フルサイズでのみ撮影が可能で、その際には間引きなどの処理を行わず全画素を読み出すことで4K解像度の動画を記録できます。それに対してα7RIIについては35mm判フルサイズの画角では画素加算、ピクセルビニングと呼ばれるような隣合う画素を仮想的に1画素として出力する方法となります。当然 全画素読み出しの形式のほうが映像クオリティとして優れたものとなります。
EOSHDのアンドリューさんの見立てでは実際の EOS M6 Mark II 4Kの解像度は2.8K相当になるとの事です。 この辺に関しては既にたくさんの海外ユーチューバー達が指摘している事で、本ブログの発表時の紹介記事でも最後の動画紹介で軽く触れています。
上の動画を再生すれば、HDと4Kの動画の画質の違いがわずかなことに気づくと思います。
アンドリューさんによるとCanonの現在の技術では2x2 ピクセルビニングをする事でしかクロップなしの4K(?)撮影を実現できなかったとの事です。
アンドリューさんのSony α6600、Canon M6 Mark II、Fuji X-T30の比較は下記の通りです。
僕が赤字で若干加筆、訂正しています。
マックス4Kフレームレートとその画質
マックス1080Pフレームレート
- X-T30: 120fps (超高精細でモアレなし)
- α6600: 120fps (クロップあり)
- M6 II: 120fps (若干のクロップあり、AF動作不可)
マックス4Kビットレート
シネマティック24P&LOG
- X-T30: 有り F-Log
- α6600: 有り S-Log
- M6 II: 24PもLogもなし
内蔵EVF
- X-T30: 有り
- α6600: 有り
- M6 II: オプショナル
フェーズディテクトAF
手ぶれ補正
- X-T30: レンズの手振れ補正
- α6600: ボディ内手振れ補正
- M6 II: レンズの手振れ補正
まとめ
アンドリューさんはここまで比較して、新規に登場したCanonとSonyのフラッグシップ機種に対して富士フィルムのX-T30がどれだけ素晴らしいかを語っています。(現行、日本では10万円くらい)
そして、読者への提案として、Canonユーザーで、もしEOS M6 Mark IIを買うならいっそのこともうちょっとお金出してEOS RP買っちゃえば? そしたらフルフレームの写真も撮れてAPS-Cの動画も撮れるしと言ってます。
Sonyユーザーでα6600を買うなら値段的に中古のα7sIIに手が出るんじゃない? とも語っています。
そして、しつこいくらいにX-T30をお勧めしています。
もしも4K & オートフォーカスが重要ならX-T30の4Kクオリティは群を抜いているし、120fpsのクオリティも抜群、F-Log、EVF内蔵で最新のセンサーテクノロジーを惜しみなくつぎ込んでいる、その結果ローリングシャッターも最低限に抑えられている
ちなみに富士フィルムの動画モンスターX-T3はα6600と同価格帯、あるいはそれ以下で購入できます。(10ビット、4K、60P可能)富士フィルムはプロフェッショナルラインの製品を作ってないので、惜しみなく最新の機能を搭載できてるんでしょうね。
さて、皆さんは今回のCanonとSonyの発表をどう見ましたか?
僕はα6400をVlogのメイン機にしようと決断していたばかりなのでかなり気持ちが揺れ動いてます。 ソニーのオートフォーカス機能はギンバルに載せても全く問題なくフォーカスしてくれそうですし… でもα6600に16万は払いたくないし… 複雑な気分です。