オリンパスの動画への対応が急速に進化しています。
今年2月にE-M1Xの発表と同時にOM-Logも搭載したのですが、今年6月のE-M1 Mark IIにもファームウェアアップデートでOM-Logを載せてきました。 そして、最近のオリンパスのウェブサイト上では4K動画が大体的に宣伝されています。
目次
オリンパスの動画機能に対する姿勢の変化
僕の記憶が正しければオリンパス初の4Kビデオ記録の搭載はE-M1 Mark IIの2016年12月でした。
パナソニックが2014年にGH4で4K録画対応した事を考えると、約3年遅れての4K搭載だったわけです。
その後もオリンパスは再三に渡って、ビデオ機能は重要ではないと言い続けていた期間があります。
しかし、その流れもようやく終わったと言えるでしょう。 今や、オリンパスは積極的にユーチューバーやVloggerたちに自社のカメラとマイクを使えと宣伝しています。最近オリンパスのICレコーダー/マイクの宣伝動画が43rumorsに掲載されました。 下のビデオではオリンパスのICレコーダーLS-P4が普通のガンマイクを使うよりもどれだけ優れているかを登場人物が力説しています。でも最後の方で、オリンパスミラーレスカメラの素晴らしさを力説しまくっています。
オリンパス ICレコーダー LS-P4の性能
上の動画の内容から要点を抜粋すると
- 動画を撮影する際、高精細な動画に高音質なオーディオが伴わなければいけない
- 高音質なオーディオは通常、ガンマイクなどをマイクジャックに繋げて録音することが多い
- LP-S4をガンマイクの代わりにマイクジャックに繋げることでたくさんの利益をえることができる
- まず、LP-S4の録音音質はハイレゾ対応で放送に必要な音質の3倍の高品質サウンドを録音できる
- ステレオ録音でき、マイクの集音範囲を段階的に調節することができる。 (2:39秒あたり図解あり)
- 8GBの内蔵メモリと32GBまでのマイクロSDカードへの記録が可能 (つまりバックアップとしての音声が録音できるため、カメラ内での音声が気に入らない場合はより高音質な音源とすり替えることができる)
- 内蔵バッテリーは充電式で、LS-P4から直接USB端子が突き出るのでケーブルいらずで充電できる (2:57あたりで図解あり)
- そして、まとめの部分で左側の女性が念を押すようにいう言葉 (3:55秒あたり)
とても簡単に使えるし、強調したいのは我が社のとてもコンパクトなカメラシステムは、マーケットで一番のボディ内手ぶれ補正機能を備えているから、ギンバルを使う必要が減り、さらにOM-Logで撮影ができ、コンティニュアスオートフォーカスが素晴らしい
この部分は完全にLS-P4の宣伝ではなく、オリンパスのミラーレスカメラの動画性能に関するコメントになっています。 で、実際の音質は下の動画でご確認ください。
オートフォーカスについて
下の動画ではオリンパスのEM1Xがブログカメラとして必要なオートフォーカス機能の基準を満たしているかを説明しています。(結論としては最高のオートフォーカス機能だと絶賛してます。
GH5に比べてもオートフォーカスは格段に上だと断言しています。
オリンパスカメラのビデオ機能マーケティング
ウェブサイトを見ると大きく2つあります。
- 1つ目は唯一無二の超強力ボディ内手ぶれ補正機能
- もう1つはマイクロフォーサーズ機としてのコンパクトなシステム
それ以外にもE-M1 Mark IIやE-M1Xは237Mbpsの4K記録ビットレートを採用していますし、EM-Logにも対応、先ほど述べたとおり、オートフォーカスも精度はかなり上がって来ています。
EM-Logの検証
さて、OM-Log、実際はどうなんでしょう? 下の動画で検証してください。
外部録画装置で有名なAtomosは最近のオリンパスカメラでの外部録画をサポートしているみたいです。(下の写真には表示されてませんが、おそらくE-M1XやE-M10IIIもサポートされていることでしょう)OM-LogのLUTはまだサポートされてないかもしれませんね。
DpreviewではジョーダンさんがGH5のV-Logに比較すると
GH5が10ビット録画であり、OM-Logが今のところ8ビット録画なため、GH5の方がよりたくさんのダイナミックレンジを確保できていると述べています。
また、ジョーダンさんはGH5と比較してE-M1Xの1080Pはソフトであるとも述べています。
さて、あまりまとまりのないお話になってしまいましたが、オリンパスは確実にこれから動画機能を充実させてくると思います。 まだ、もちろんPanasonicの動画記録方式やソニーの高感度性能やオートフォーカスに及ばない部分もありますが、ボディ内手ブレ方式では業界を確実にリードしていますし、オートフォーカスもマイクロフォーサーズシステムの中では最高のものをE-M1Xは搭載しています。(まあ、それなりに値段も高いんですけどね)
これはキャノンやソニーと違って上位に位置するプロフェッショナルラインの動画撮影機器を製造販売してないため、動画機能をあえて抑えめに搭載する必要がないからです。 要するに富士フィルムと同じ立ち位置だと思います。
なので、出し惜しみの少ないパナソニックと共に、どんどん高機能を搭載したカメラを発売してもらい、その機能のトリクルダウンしたものを安価で提供してほしいと願ってます。
安価で4Kを撮影できるオリンパスといえばEOSHDのアンドリューさんが去年の記事でE-M10 IIIを絶賛してました。 どのように絶賛してたかはまた別の記事で紹介するとして、少なくとも5万円程で最強のボディ内手ぶれ補正を上位機種からうけ継ぎ、4.6Kセンサーからのオーバーサンプリングした動画を手に入れることができるのです。 下のビデオをチェックしてみてください。
これからのオリンパスのカメラの動画性能がどう進化して行くのか、とても楽しみです。