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EOS R5 日付変更だけでオーバーヒート制御可能に! Magic Lanternも参戦予定?

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日付を1日だけ変更してください。オーバーヒートしませんから。

上の動画は最近アップされた、実際に日付変更の方法でオーバーヒートタイマーをリセットしている模様です。

 

毎度恒例となりました、EOSHDとEOS R5のオーバーヒート問題の超・続報がありますので、ご紹介いたします。

※この記事だけがすごい勢いでアクセスを受けてますので、一つだけ追加情報をお伝えします。EOSHDではなく、違うソースからですが、実際にこの実験をした人はバッテリーを抜いていません。ダミーバッテリーを使って電源供給している状態から、ダミーバッテリーのプラグを抜くという手法を使っています。この方法ならバッテリーを抜くよりも素早くできますね。

もし、この実験を実際にされた方がいたら、是非、コメント欄にて教えてください!

これまでのEOSHDのR5 オーバーヒート問題に関する、オーバーヒートした言動と行動の数々は過去記事でご確認ください。

EOS R5 内臓ボタン電池の交換でCanon Timerはリセットされる オーバーヒート問題解消! - cinemagear 映像制作機材info

EOSHDはジャーナリズムである! Canon EOS R5の疑惑を徹底追及 - cinemagear 映像制作機材info

EOS HDはキャノンに対して訴訟を起こすべきと提案 - cinemagear 映像制作機材info

 

EOS R5のオーバーヒート問題は日が経つにつれて風化していくのかもしれませんが、EOSHDのアンドリューさんだけは、この件に関して徹底的に追及していくのでしょう。 今回、アンドリューさんは新しい方法でEOS R5のオーバーヒート問題の解消ができることを発見し、シェアしてますのでご紹介いたします。

 

目次

 

 

 

今回はハードウェアの改造は一切要らないハッキング手法になる。

 

しかも、これまでとは違って、誰でも、素早く簡単にEOS R5のオーバーヒート タイマーをリセットできる。ファームウェアがアップデートされていたとしてもだ。 しかもこの手法はR6にも活用できる

 

方法:

  1. もしカメラが8K / 4KHQ / 4K120p / 4K60p モードでオーバーヒートするか、オーバーヒート警告サインが出て、録画可能時間がゼロ分になったら、メインメニューから日付設定のオプションを選ぼう。
  2. 日付設定画面に移ったら、日付と時間を1日だけ繰り上げて、確認画面がでたらOKを選択しよう。
  3. 上のステップ2が完了したら直ちにバッテリードアを開いてバッテリーを抜き取ろう。可能な限り素早くすることがポイントだ。
  4. もう一度、バッテリーを挿入しよう。カメラの電源が入り、8K / 4KHQ / 4K120p / 4K60p モードでの録画可能時間は最大に戻っているはずだ。

アップデート:

これまではバッテリードアのセンサーがロックされた状態でこの操作をしないと(つまり、かなり強制的なシャットダウンを実施すること)この手法はうまくいかないと思われていた。

でもそれは間違いだった。

単純にバッテリーを普通に抜き取るだけでよかったみたいだ。今までの手法ではデータが傷つく可能性があったが、今回は動画撮影を一旦ストップしてからの作業になるので、かなり安全なになったといえる。

カメラの録画可能時間は動画撮影をしていない時(メニューを弄ったり、写真をとったりしている時)でも容赦無くカウントダウンされるのはご存知だと思うが、これからは思う存分メニュー等を弄って、録画可能時間がなくなれば、単純に上記のリセットの手法を使うだけでよくなったのだ。

(念のため言っておくが、オン/オフスイッチで電源を落としてもこのリセットはできない。)

なぜそうなるのか:

詳しくはKolariVisionのブログを参考にして欲しいが, そのブログの中でCanonはリアルタイム クロックのチップセットを使ってビデオモードの録画時間制限をコントロールしていることが判明したと伝えている。

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あの赤い丸に囲まれたあいつです。

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こいつです、こいつ。

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こういうやつです。こいつ。

Canonはある種のタイマーを使って録画可能時間をカウントダウンして、最終的にはシャットダウンをすることで最高画質(8K & 4K/120P) での記録に制限をかけている。

そうする動機は純粋にマーケティングの観点から練られたものであり、動画専用カメラの最高峰である、Cinema EOSラインのカメラをプロフェッショナルユーザーに購入して欲しいためだと思われている。

もし、この録画時間制限を機械系統がオーバーヒートすることに対する純粋な懸念から設けたのであれば、彼らのアプローチはCPUコアの温度をモニタリングするという方法で取られるべきであり、その温度が上がった時に限って、動画撮影モードに制限をかけるべきである。

つけ加えて言うならば、実際のCPUの温度が録画終了直後に直ぐにクールダウンしていると言う現実から照らし合わせると、オーバーヒートからのリカバリーに1時間もの時間がかかると言うのもおかしな話である。

 

今回、この新しい手法を用いることによって、オーバーヒートのタイマーをリセットできると言うことは何を意味するのだろう?

 

今後はオーバーヒートランプのマークが出ても余裕を持って、いつでも好きな時にメニュー設定から日付を変更して、バッテリーを抜いて電源を切ることで最高画質での再度録画が可能になる。つまり、録画を途中で一旦停止さえすれば、何回でもこの手法で連続録画が可能になったと言うことだ。もちろん、写真だって、タイマーを気にせず、好きな時に撮影できる。

 

それでも、まだ出来ないことは?

制限なしの連続録画はまだ不可能である。なので、Canonがオフィシャルに公言している、連続記録可能時間の制限いっぱいまで録画したら、必ず録画を一旦停止する必要がある。

8Kで録画していたとしたら、15分から20分間の記録ごとにインターバルが必要となる。インターバルでリセットをかけたらまた15分から20分撮影可能になる。

もし、4K HQで撮影していたならば、30分の連続記録の後にインターバルを取って、リセット、そしてまた30分連続で記録できることになる。

リセットの後に日付を元の日付に戻しても大丈夫か?

もちろん、バッテリーを再度挿入したら、直ぐに日付設定に戻って正しい日付に戻せば問題ない。

なんなら、日付設定を直ぐに呼び戻せるようにお好みの機能に登録することをお勧めするよ!

自由に、なんの恐れもなく、$4000を支払った対価として見合う機能を堪能すると良いと思う。

これって、本当にめちゃくちゃ熱くなるの?

今のところ、この方法を使っているうちに本当にオーバーヒートして使えなくなったと言う報告は一つもない。

心に留めていただきたいことは

  • 自分のリスクの下でこの方法を使って欲しいこと
  • まだ、全てのオプションや環境でこの方法をテストできていないこと
  • R5とR6のオーバーヒート問題とは、実際には存在しない、幻想のようなものであるとユーザー達の間で囁かれていること
  • もし、熱処理の問題が本当に危うくなるとしたら、(例:気温35°〜40°の環境で3時間ほど8Kの映像を撮りまくる)DIGIC X CPUのARM コアが(IntelのCPUが95°付近でそうなるように)自然とシャットダウンするはずである。(ただし、R5には本来の意味での熱処理の機構がCPUに備わっていない)
  • 長期的なスパンにおいて、このリセット方法が及ぼす影響というのはまだテストされていない

マジックランタンがCanon EOS R5とR6の暗号化されていないファームウェアの情報を取得する予定

マジックランタンのコーディングをしているチームがR5とR6のROMの内容(ファームウェア)をSDカードにスクリプト付きで書き出すことに成功しているようで、この分析が進めば、ファームウェアの中身がどうなっているのかを覗き見ることが可能となる。

そうなると気になるタイマーの正体やDIGIC Xの実際の温度がどれくらいオーバーヒートの制御に関わっているのかがわかってくるはずである。

(後略します)

 

正直、オーバーヒートの問題がなければ、R5を買う予定だった自分としては、この情報を複雑な気持ちで受け止めています。 (α7SIII予約しちゃいましたし)

 

ワイド3年、あるいは5年保証に入ったR5やR6のユーザーの皆さんの中で猛者が登場して、この方法を試していただければ、この上なく助かるのですが。 (もちろん、リスクはご自身で持っていただくことになりますが…)

 

マジックランタン チームが出動したということは、いよいよ、本当にいろんなことが明らかになってくるのかな、と思います。

 

若干、風化していってるR5のオーバーヒート論争ですが、こう見るとまだまだ、この先の展開は興味深いものになりそうです。