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α7Cのジャイロデータ記録を確認しました。

上の動画はα7S IIIのジャイロデータを利用した動画の手振れ補正の例になります。


 

先日、Gerald Undoneさんがα7Cを徹底的に解説している記事を書きましたが、そこでは触れられなかった点が判明したので報告します。 Geraldさんのレビューではα7Cの手振れ補正はα7IIIに比べると若干弱いという評価でしたが、この情報を加味すると必ずしもそうとは言えなくなるかもしれません。

 

この動画を提供したのはSidney Diongzonさんです。

私はα7Cに関して、とても興味深いことを発見した。

 

正直言って、α7Cが登場した時に自分のα7IIIを売るべきがすごく悩んだよ。

 

α7IIIはまだまだ現役で素晴らしいカメラだと思う。 α7Cと比べたときに、動画撮影性能に関しては確実に一歩前進したとは思えたけど、静止画撮影に関しては、EVFの性能がひどいので、あまり進化していないと思われた。

 

そうのこうの言っているうちに一つ、とても興味深いことに気がついた。

 

それはSonyはZV-1、α7SIII、FX9と同様に α7Cにもジャロデータ記録機能を採用しているということである。(※日本の公式サイトではジャイロセンサー搭載の記述がありますので、当たり前と言えば当たり前ですが、少なくともCatalyst Brose上で確認できたという意味ではこのレビューは価値があると言えます)

 

 つまり、Catalyst Browseを使い、α7Cが記録したジャイロデータを利用すればポストプロセス時に手振れの修正をすることが可能なのだ。

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私は一番最初にこのカメラがジャイロデータを記録するのか懐疑的であった。なぜなら、このカメラはα7IIIの機能をそのままに、コンパクトなサイズにしただけのものだと思っていたからだ。 そしてα7IIIはジャイロデータを記録しないのはわかっていたから、その点も同じだと思っていた。

 

実は、あまりにも気になっていたから、Sonyに「α7Cはジャイロデータを記録しているか?」と直接問い合わせても見た。 Sonyからの答えは「わかりません」だった。

なので、実際にテストしてみるのが一番手っ取り早いと思ったのさ。

今回、α7IIIとα7C、そして、公式にジャイロデータ記録のサポートが発表されているZV-1の三機種を用意して、テストしてみたよ。

結果はYesだ。なぜわかるかって? とても簡単で、Catalyst Browseで撮影された動画を読み込み、手ぶれ補正が可能と表示される場合はジャイロデータが添付されているからだ。 α7Cの動画を読み込んだところ、Stabilizeのアイコンが出てきたわけだ。

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α7Cの映像を読み込んだ

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するとStabilizeのアイコンが現れた

もしジャイロデータが添付されていない動画を読み込んだときはアイコンは表示されない。

例えば、ここで、ZV-1で撮影された動画を読み込んでみよう。 (動画 2:16から)

Stabilizeのアイコンが出てきたので、クリックしたらCatalyst Browseが手ぶれの補正を瞬時に行うことが見て取れる。

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ZV-1の映像を手振れ補正処理している画面

 

左右、両方の画面を見比べながら手ぶれ補正が効いた画面をそうでない画面を見比べて欲しい。(動画 2:30から)

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手振れ補正されるが、クロップもされる

クールだろ? もちろん、手振れ補正をかけることでイメージはクロップされる。

このクロップの度合いはマニュアルコントロールで調整可能である。

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マニュアルコントロールではスライダーを調整してクロップの度合いを微調整可能

さて、今度はα7IIIで撮影された動画を読み込んでみよう。

読み込んで、画面左下のStabilizeアイコンが表示されていないことがすぐにわかる。 つまりジャイロ データは添付されていなかった。

 

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α7IIIの映像を読み込んでもStabilizeのアイコンは表示されず

α7Cの映像を読み込んでみよう。 ご覧の通りStabilizeアイコンが表示されるている。実際にクリックして補正をしてみよう。(動画3:25から)

左の映像が手振れ補正前、右の映像が手振れ補正後の映像になる。

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α7Cの映像を読み込むとStabilizeのアイコンが表示

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α7Cの映像を手振れ補正加工中の画面

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左の映像が手振れ補正前、右の映像が手振れ補正後の映像になる。

では、再生して、Catalyst Browseがα7Cの映像をどれくらい手振れ補正してくれたか確認してみよう。(動画3:28から)

 

私のテストでさらに発見したことはCatalyst Browseは100フレーム(&120フレーム)で撮影された映像には反応しなかった。(ジャイロデータが添付されてなかった?)

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手振れ補正可能なフレームレートは24fps / 30fps / 60fpsの三つ

ZV-1と同様、24fps / 30fps / 60fpsの映像はしっかりとCatalyst Browseが認識し、手振れ補正可能であった。でも120fpsでは対応しなかった。

 

α7SIIIに関しては正直、持ってないのでわからないけど、α7Cでは上記のフレームレートでジャイロ データが記録されているのか判明した。(Philip Bloomさんがこちらは検証済みですが、α7SIIIでも100fps以上ではジャイロデータの記録はしていないです)

 

ちなみに、α7SIIIでのジャイロデータを利用した手振れ補正機能のレビューは下の動画でもしてますので、ご参考にご覧ください。

 

この発見でα7Cとα7IIIの比較がより興味深いものになりましたね。

SonyはZV-1にもジャイロデータの記録機能を搭載したくらいですから、この流れでいくと、ジャイロデータは今後Sonyが発売する全てのカメラに搭載されてもおかしくないですね。