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Youtubeチャンネル、TLDR Filmmakerではこれでもか!というくらい徹底したマイクやビデオ用照明のレビューを展開してたくさんのクリエイターから高評価を得ています。 僕もかなりたくさんの情報をこのチャンネルから得ていて、とりわけワイヤレスマイクのバトルロイヤルテストを特集した回は、自分がワイヤレスマイクを購入する手助けをしてくれた神回でした。
結果、自分の用途にはComicaのBoom X-Dシリーズで十分事足りことが判明し、Sonyのα7S IIIとの組み合わせでステレオのLチャンネルとRチャンネルに二系統の入力を実現してくれています。とても小さく軽量であるだけではなく実用性の面でも文句なしの優れものです。価格はAmazonで3万円を切ります。
ただし、購入したのは一年ほど前のことで、今ワイヤレスマイクの購入に迫られた場合にCOMICAのBOOM X-Dを迷いなく選択するかと聞かれれば、対抗馬(というか本命の)RODEが同じように送信機二台セットのWireless Go IIを発売してきたため、迷うところではあります。
RODEのWireless Go IIは送信機2台のセットであるだけではなく、送信機自体が録音機能を備えているため二重のバックアップができるという意味では、1万円高くてもこちらを選ぶべきなのかもしれません。 ただし、COMICAは1万円以上安い上にラベリアマイクも2つ付いてくるのでとにかくお財布に優しいということは確かでしょう。
COMICAはUHFタイプのBoom X-Uも販売していて、こちらもUHFタイプで送信機二台付きで3万7千円弱と魅力的ではあります。
さて、話はだいぶ逸れましたが、音にはとにかく詳しいTLDR FilmmakerのレビューでSonyのα7S IIIやα7 IIIを所有している場合は録音レベルの設定に気をつけようと教えてくれています。
動画では冒頭からかなりはっきりと結論を教えてくれます。
あなたたちがα7S IIIやα7 IIIで外付けマイク(ワイヤレスマイク)経由で録音した音が何の理由もなくクリッピング(音割れ)していた経験はあるかな? 実はカメラでのマイクレベルの設定の仕方に問題がある可能性があるのでお伝えしたい。 マイクレベルは+1ではなく、+3で使用してみてほしい。 問題は簡単に解決するはずだから。
※ワイヤレスマイクを付けて録音をする時はマイクの送信機(あるいは受信機)側でのレベル設定と、その信号を受け取るカメラ側のレベル設定の二つのコンビネーションによって、実際の録音レベルが決まります。動画では、カメラ側の録音レベルをあまり低くすることに警笛を鳴らしているみたいですね。動画の説明を引き続き紹介します。
もしあなたが最近二年間の間に発売されたSonyのミラーレスカメラを所有しているならば、この傾向が当てはまる可能性がある。カメラ側での音声入力レベルを+1には絶対にしないことをお勧めする。代わりに私は+3に設定している。その理由は設定を+1にして録音した場合、Sonyがカメラ側に仕掛けた人工的に作られたリミッターによって音が割れる可能性に気付いたからである。
例を挙げよう。(カメラ側の入力レベルが+1の場合)もし、※1あなたが-12db付近に音声のピークを持っていくように録音しようとした場合、録音している音量が少しでも増した時にリミッターが発動して音声が割れる可能性がある。
対照的に、(カメラ側の入力レベルが+3の場合)録音している音量が少し増してもリミッターはかからず、音が割れる現象は起きなかった。
※2この場合、+3の方が+1よりもノイズレベルが上がるのではないかと懸念する人も多いと思うが、ノイズフロア(ノイズの量の多さ)はどちらで録音した時も一緒であった。
※1インタビューなどの録音で音声レベルを-12db付近に持ってくることはよくあることで、絶対的とは言いませんが、ほぼほぼ、音声さんが入力レベルを設定する目安となっています。
※2カメラ側での入力レベルを引き上げる場合にノイズが増す懸念について指摘していますが、(実験では)実際にはその分、ワイヤレスマイク側のレベルを引き下げているので、相殺している状況になります。ここはあまり考えすぎないでサラッと流しましょう。
動画の作者が伝えているのは、Sonyが何かしらのオートリミッターをカメラに設定していて、そのリミッターは入力レベルが+1の時に顕著に発動するということになります。 それを証明するために作者はいくつかの実験をしていますので、実際に耳で聞いて(イヤホン推奨)それぞれの違いを確認してみましょう。
(以下、同じ動画を何度も貼り付けますが、開始ポイントが違いますので、それぞれ再生して確認してみてください)
設定1
Sonyのカメラ側でのマイクレベルは+1
RODE WIRELESS GO IIの設定は+0dB
設定2
Sonyのカメラ側でのレベル設定は+3
RODE WIRELESS GO IIの設定は-3dB (←カメラ側の入力レベルを上げたため、全体の入力レベルを均等に保つためにマイク側のレベル設定を下げています)
両方の設定を交互に再生
ノイズフロアの比較
ここでは、設定1と設定2で比較した場合、無音でのノイズレベルがどれくらい違うのか比較しています。先述した通り、マイク側とカメラ側でレベルが相殺されていますので、違いはありません。
実はコメント欄で、細かいレビューをすることで超有名な、あのGerald Undoneさんがこの動画の内容について興味深いやりとりをしていますので、ついでにご紹介します。
Gerald Undone
カメラ側の録音レベルを+2にして試してみたかい?
TLDR Filmmaker
Gerald、試してみたけれど、+1で録音した時と似たような音の歪みが確認できたよ。ちなみに君はSonyのカメラを使う時にマイクレベルをどのように設定しているか教えてくれないか? +1で録音した時に、君も僕と同じような経験をしたことがあるかい?
Gerald Undone
僕は大体+5で録音しているよ。理由としては、君が経験したことと似たような経験をしたからね。
TLDR Filmmaker
教えてくれてありがとう。+5も試してみたいと思うよ。誰かが言っていたのだけれども、Sonyのプリアンプは+5や+3以下の録音レベルに設定した場合に人工的な信号処理をするらしいが、本当かな?
ここまでの結論、直近2年以内にSonyから発売されたミラーレスカメラとワイヤレスマイクを使用する場合、カメラ側の録音レベルを+3以上に設定することでカメラ内で勝手にかかるリミッターの制限を受けにくい。 すなわち、音の歪みや音割れを防ぐ可能性が高い。
僕個人の経験からしても、α7S IIIとCOMICAのBOOM X-Dを使用している時のカメラ側録音レベルは+5あたりに設定していて、今のところ何の問題もありません。
皆さんもSonyのカメラとワイヤレスマイクを使われる場合、この情報を参考にしていただき、ご自身の経験等で新たな発見等ございましたらば、教えていただければ幸いです。
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