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Max Yuryevさんのα7S IIIの動画用カスタムキー設定とファンクションメニュー設定を紹介します。
α7S IIIはカスタムキーの設定とファンクション設定を細かくできるのですが、正直、何を設定すれば良いのかわからない、という方は読み進めてみてください。
ここで紹介するMaxさんの設定を真似することから始めて、徐々に自分好みに変えていってはいかがでしょう? かなりきめ細やかに考え抜かれていますので参考になると思いますよ。
目次
背面のカスタムキー設定
このホイールをISO感度調整に設定しておくことで絞り、シャッタースピード、ISO感度を全て独立してコントロールできるようになります。
2) AELボタンはピント拡大に設定
マニュアルフォーカス時にもオートフォーカス時にも、フォーカスの確認はこのボタンでサクッとできるようにしておきましょう。
3)AF-ONボタンは再押し AF/MF切り替え に設定
Sonyの純正レンズも含めてオートフォーカスのオン/オフの切り替えスイッチが付いていないレンズを使う時はこのボタンに切り替えの機能を割り当てることで瞬時に切り替えが可能となります。
4) カスタムボタン1は AF時の顔/瞳優先切り替え に設定
顔優先AFはとても便利ですが、時に顔以外にフォーカスしたい時に面倒になることもあるでしょう。そのような時のためにこのボタンにAF時の顔/瞳優先切り替えを割り当てます。
5) カスタムボタン3は録音レベルに設定
録画中に録音レベルをこのボタン一つで調整できるように割り当てておくと便利です。
逆に、割り当てておかないと、録画中に録音レベルを変えることはできません。
6) カスタムボタン4 (ゴミ箱ボタン)は割り当てず、そのままです。
デフォルト設定のままでカスタムボタン4を押すとタッチスクリーン操作のオン/オフ切り替えが可能となっています。この機能がいらない場合は他の機能を割り当ててもいいかもですね。
背面2のカスタムキー設定
1) マルチセレクターの中央ボタンはフォーカスエリア切換に設定
このボタンはジョイスティックなのですが、実際には押し込むことが可能となっています。このボタンを押しながらフォーカスエリアを臨機応変に変えることができるので、オートフォーカスを最大限活用したい人はこの設定を重宝すると思います。
2) 中央ボタンはズームに設定 ←この機能一押しです
全画素超解像ズーム (Clear Image Zoom)という機能がSonyのαシリーズにはありますが、画質の劣化をほとんどしない状態でイメージにズームインできます。α7S IIIの場合は1.5倍まで寄れますので、短焦点レンズを使っていて、もう少し寄りたい時などに便利です。
α7S IIIは画素数に余裕がないため、いわゆるAPS-Cモードを搭載していないのですが、この全画素超解像ズームを使うことで僕もAPSーC用レンズであるSigmaのArt 18-35mmを快適に使えています。
3) 左ボタンはモニター明るさに設定
実はLCD画面の表示も二種類あり、「マニュアル」と「屋外晴天」が選べますが、明るい太陽の下で撮影する時にこの割り当ては重宝するでしょう。
4) 右ボタンはピクチャープロファイルに設定
シチュエーションによってどのピクチャープロファイルで撮影するのがベストか、瞬時に判断できるようになれば、この割り当ては必ず重宝されるようになります。 ベストのダイナミックレンジならS-LOG3、HDRならHLG3、カジュアルに撮って出しをそのまま使うならMovie等、ピクチャープロファイル変更のために、いちいちメニューをいじらなくていいのは便利です。
Maxさんお勧めのピクチャープロファイルは下の記事をご参照ください。
6) 下ボタンはホワイトバランスに設定
ホワイトバランスの説明は特にいらないでしょう。割り当てておくと便利です。
上面のカスタムキー設定
1) MOVIEボタンの動画撮影割り当てはそのままです。
2) カスタムボタン2は測光モードに設定
通常撮影時はマルチ測光で、部分的な露出を測りたい時はスポットで、と言ったように切り替えて撮影することで露出のコントロールがさらに正確になりますね。
ファンクションメニュー設定
LCDスクリーンでオンスクリーンのタッチ操作が可能なファンクションメニューも動画撮影用にカスタマイズ可能です。このオンスクリーンメニューは録画中にアクセスできる唯一のメニューになりますので、どの機能を割り当てるかを慎重に考えましょう。
ファンクションメニューの動画用の設定は横にフィルムストリップのついたメニューを設定していきます。
ピーキング表示の強度を設定します。この設定で、フォーカスが掴みにくい時にピーキングを強めに表示するよう設定可能です。
ピクチャープロファイルによってゼブラ表示の設定を変更しながら適正な露出を掴みましょう。
(例:ピクチャープロファイル6のように少しでも露出オーバーになると白飛びする場合はゼブラを100に設定しながらモニタリング、他のピクチャープロファイルでは若干オーバー気味で撮影可能なので100+にするなど)
AFトランジション速度とAF乗り移り感度のコンビネーションで様々なオートフォーカスのバリエーションが作り出せますので、これらの設定をファンクションメニューに割り当てておくのは理にかなってますね。
オートホワイトバランスはスタンダード、雰囲気優先、白優先の三つから選べますので、撮影時の環境によって柔軟に切り替えることができるのは便利です。
手振れ補正もアクティブ、スタンダード、オフの三つから選べます。ジャイロスコープを使用する時やジンバル使用時はオフに、Vログ時や、被写体を歩いて追いかける時はアクティブに、そうでない時はスタンダードに、と切り替えて使いましょう。
セーフティガイドや16:9以外のアスペクト比率で撮影する人は、ガイドマーカーを素早く表示するためにマーカー表示を割り当てておきましょう。
α7S IIIの多彩な記録方式はSDカードやCFexpress type Aの書き出しスピードに依存しています。
高価なCFexpress type AをHD/240Pのスローモーション時だけ使用しながら、4K60Pは安いSDカードに記録したりと、メモリーカードの棲み分けをするならこの割り当てはとても便利でしょう。
S-LOGや他のガンマ領域で撮影する時にコントラストが低すぎてフォーカスが合わせにくい時がありますが、ガンマ表示アシストを使えば一定のコントラストをつけて表示してくれますので、LOG撮影が欠かさない人はこの機能はすぐにアクセスできた方がいいでしょう。
どうでしたか、参考になりそうですか? 少なくともどのボタンが割り当て可能で、どのような機能が割り当て可能なのかを認識することはとても重要だと思います。
この割り当てを完コピして、徐々に自分用にカスタマイズするのもありだと思いますがいかがでしょうか?
この記事が参考になった方は、Maxさんお勧めのピクチャープロファイルを他の記事にまとめてますので、併せてご覧ください。
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