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かなり前になりますが、どうしてもDaVinci Resolve Studioが欲しかった僕が、メルカリで安く売ってないか調べたところ、正規版ではなさそうなライセンスが1万5千円で売っていたと言うエピソードをご紹介したことがあります。
この時は、結論としてDaVinci Resolve Studioは正規版を正規代理店で購入しましょう。
と締め括っていたわけですが、どう言うわけか最近、このエントリーへのアクセスが増えている事に気づきました。
おかしいな? もしや…
早速スマホのメルカリアプリを起動してDaVinci Resolveで検索したところ、出てきました。
たくさんの未使用ライセンスが。最安で2万円で、平均で2万2千〜2万5千円で売買されている模様です。(ちなみに正規価格は大体3万8千円です)
この価格下落に関しては、ある程度予想はついていました。
と申し上げますのも、BlackMagic社が先月からキャンペーンを行っていて、DaVinci Resolve Studioのドングル版/ライセンスキー版を今購入した場合、「期間限定特典」としてDaVinci Resolve Speed Editorが無償でバンドルされることを知っていたからです。
最初にこのキャンペーンの話を嗅ぎつけた僕の反応は
「お、これはお得じゃないか! ついに正規版DaVinci Resolve Studioを買うタイミングがやってきたな」
このSpeed Editor、バッテリー駆動にも対応し、Bluetoothで接続できて携帯性も抜群で使いやすそうですよね。 でも慎重派の僕は一応、国内、海外含めいろいろなレビューを見まくりました。
結果判明したことは(BlackMagic社が最初から公言していることですが)このSpeed EditorはCUTページのみで対応すると言う事実だったのです。
CUTページでは通常、仮編集に近い作業が行われ、素材を吟味し、使える部分をどんどん落とし込んでいくと言う作業がメインになります。 Speed Editorに備わったジョグダイアルの機能を存分に発揮できるのはCUTページだと言うことは納得ではあります。
さて、Speed Editorがどれだけ便利であり、(あるいは)便利でないか、と言う問題は横に置いておいて、本題に戻りたいと思います。
最初は即買いする予定だったDaVinci Resolve & Speed Editorのセットですが、
あまり使い心地がよくなかったらどうしよう? 使いたいのはEDITページだし…
と言う疑問と不安が沸沸と湧いてきて、
使えなかったら、売ればいいんだ。 販売価格が¥38,000と言うことは、メルカリあたりで¥25,000で売れれば結果的にDaVinciのソフト自体を半額以下で購入できた事になるわけだから、やっぱりお得だ。
と言う発想にたどり着くわけでした。 そして思いました。
あー、だったら3つくらいライセンス買ってソフトとSpeed Editorをバラで別売りすれば逆に儲かるんじゃないか?
と徐々に卑しい考えに変わってきます。
ただし、僕は想像まで、実行に移すのは正直、気が引けますし、メルカリでたくさんの売買をしてきた結果、そう簡単に儲からないことはやる前からわかっていたのです。
でも世の中には僕と同じ思考回路を持ち、さらには実行する方々がこうもたくさんいらっしゃると言うことを12月3日の朝、メルカリで確認したのでした。
この状況に関する僕の意見はこうです。
1) まず、売っているライセンスが正規版である以上、それを買って使うことは問題ではない。
2) いわゆる、転売屋が莫大な利益を得るなら、転売を助長しないためにもメルカリなどで購入しない方が良い。 ただし、2万円(実利益は手数料10%が引かれて¥18,000)で販売している時点で、そこから得られる利益は大したものではない。
3) そもそも、BlackMagic社の今回のキャンペーンは常識外れの大安売りであり、Speed Editorのみが欲しい人、DaVinciのライセンスだけが欲しい人にとって、どちらか一つを通常価格以下で購入するチャンスになりうる。
と言う結論にたどり着きました。
BlackMagic社のDaVinci Resolveはバージョン17になって更に素晴らしい機能をたくさん搭載してきました。 その中でCutページの利便性はマルチクリップの編集時にも大活躍しそうで、その目的でSpeed Editorを購入される方には大正解のキャンペーンだと思います。
転売目的でたくさん注文した方がいらっしゃるのなら、その人たちのせいで、購入したくても手に入らない人たちがいることも存じ上げていて、そのような状況は気の毒であるとも思います。(なので、このブログの内容がその方々を傷つける内容になっているのだとしたら、申し訳ございません)
一方、BlackMagic社はこのキャンペーンで更にDaVinci Resolveを世に広めたいと思っているはずで、このように低価格でやりとりされることは予算のない映像学校の学生や、自主制作映画を作っている人たちにとってはチャンスかも知れません。極端な話で申し訳ないのですが、BlackMagic社的にはユーザー層が拡大するならば今回のキャンペーンは成功という事になるでしょう。
(あまりいないと信じたいのですが)転売する人たちの利益についても考えてみたいと思います。 彼ら(彼女ら)はわざわざライセンスとSpeed Editorを同時購入して、バラして売ってくれているのです。 にもかかわらず、薄利多売です。 ライセンスとSpeed Editorの両方を¥25,000で売ったとしましょう。合計50,000円の売り上げに対して手数料を引くと¥45,000になります。 出品、交渉、梱包、送料支払いの手間を含めた場合、あまりお得とは言えません。
一方、Speed Editorは欲しいけど、ライセンスは既に持っているし、という方々にとってキャンペーン中にバンドルを買う以外の選択肢はなかったように思われます。 そのような方々が要らないライセンスを安価で売りに出すことを責めることはできないでしょう。
ということで、僕自身が買うかどうかはわかりませんが、DaVinci Resolveの正規版を安く手に入れたい方がメルカリで購入する、という選択肢はありだと思いました。
以上、ふと今朝気づいたことを、簡単にまとめてみました。