さてさて、PanasonicがついにS1Hを発表しました。 最近のトレンドとしては発表前に多くのユーチューバーにプロトタイプが渡されて、発表日に一斉にユーチューバー達のファーストインプレッションが公開される形になってます。
実際にL-rumors.comにはたくさんのレビューが掲載されています。
シネマトグラファーのAlicia Robinsさんもこのカメラを使ってデモ映像を撮っています。
さて、こちらは高感度テストですが、Sony α7IIIやNikonZ6との撮り比べが公開されています。
オートフォーカスですが、思ったよりも悪くないというイメージです。
特筆すべき機能を羅列して行きます。
- 6K 4:2:0 10ビット ビットレート200Mbit GOP インターフレーム圧縮
- 4K 4:2:2 10ビット ALL-I 400Mbit
- 冷却ファンシステム内蔵のため、全ての撮影モードで録画時間制限なし
- オプチカルローパスフィルター(モアレを防ぐため)
- デュアルネイティブISO 640 & 4000(GH5s スタイル) ※S1とは違い、最大のダイナミックレンジを実現するためにツインアナログサーキット使用している
- Atomos機器によるProRes RAW出力(予定)
- V-LOG & V-Gamut (バリカムと同等)14ストップのダイナミックレンジ
- カメラ内LUTサポート、ウェーブフォーム、ベクタースコープ、タイムコード
- OLEDビューファインダー 5.7K解像度、120Hzリフレッシュレート
- 赤い録画ボタン (二箇所に配置)
- バリアングルスクリーン & チルトスクリーン
- デュアルSDカードスロット
- USB-Cスタイル外部電源供給可能
- タリーランプ(録画ランプ)をカメラの前面と背面に装備
- 左側のカメラストラップの位置がセンサーの位置と全く一緒なので、マニュアルフォーカス時に厳密に被写体との距離を測ることができる
- 最大6 ストップの5軸ボディ内手ぶれ補正 (Dual ISの場合は6.5ストップ)
- 防塵、防滴
- アナモフィック4Kモードをスーパー35MMモードで実現
- ハイフレームモードは1080Pで180フレームまで
今まで、6K映像というとRED、ARRI、SONYの200万円以上するカメラがほとんどでした。 今回のS1Hは約4000ドルだそうです。(日本円だと45万くらいでしょうか…)
コンスーマー用6Kの先駆者であるBMPCC 6Kと比べた場合では
6K、10ビット、アナモフィック、ハイフレームモードといった点では共通しています。
ただし、S1Hは値段も高い分、バッテリーの持ち、バリアングル液晶、ボディ内手ぶれ補正、EVFなどが付いていて、しかもフルフレームセンサーであることが利点と言えるでしょう。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K
S1と比べてどうかというと、6Kがいらないなら、S1でも良いような気もします。
V-LOGも10ビット 4:2:2も利用できる訳ですし…
パナソニック フルサイズ ミラーレス一眼カメラ ルミックス S1 ボディ 2420万画素 ブラック DC-S1-K
キャノンのC200等と比べられるべき機種だと思います。(しかもかなり安い値段で)
CANON EOS C200 ボディ [デジタルシネマカメラ(885万画素)]
パナソニックの中での位置付けもかなり複雑なものになりそうです。 GH5、GH5s、EVA1、VariCamなどの良い点が沢山盛り込まれてます。
(EVA1はXLRジャック標準搭載、NDフィルター内蔵、2kを240fpsができるので単純には比較できませんが)
Panasonic AU-EVA1 4Kメモリーカード・カメラレコーダー(レンズ別売)
今回は簡単なスペック紹介になりましたが、今後、S1Hが実際の現場でどのように使われていくか、その使用感や画質などの詳細なレビューが出ると思います。 その時に改めてこの機種の真価をみんなで再検討して行きましょう。
そして、ソニーもこのまま黙っている訳ではないでしょうから、α7SIIIあたりを近日中に発売するのではないのでしょうか…