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EOSHDがまとめたMagic Lanternの簡単なガイドが2017年に出てます。
かなり古い記事ですが、CanonのどのDSLRやミラーレスがMagic Lanternのインストールに適しているかがわかりやすく書いてますので、是非ご参照ください。
目次
さて、Magic LanternはキャノンのDSLRやミラーレスカメラのファームウェアに並行して走るプログラムのことで、このプログラムを走らせておくことでデフォルトでは不可能だったことが可能になるという摩訶不思議なプログラムになります。 どんなことが出来るのでしょう。
- 例えばビデオ撮影機能のなかったCanonの50Dでビデオ撮影ができるようになる
- 例えば最高解像度フルHDだった5DMk3にて3.5Kの動画が撮れるようになる
- 例えばH264のコーデックで圧縮されていた動画のクオリティが急に14ビットのRAWで撮影できるようになる
- ゼブラ、ヒストグラム、ウェーブフォーム、フォーカスピーキングなどの動画撮影に必要なビジュアルエイドの表示が可能になる
等々全て語り尽くすことは難しいです。
さて、ホームページがありますので興味のある方は覗いて見てください。
残念ながら、全て英語ですし、テクニカルな表現が沢山羅列されてますので、初心者の方で英語のできない方にはかなり、とっつきにくいコンセプトとなっております。英語ができる方でも全貌を理解するには相当のテクニカルな知識を持ってないと難しいのではないのでしょうか。
さて、詳しい話はこちらでEOSHDの記事を訳しますので、こちらの記事を導入部として、ご自身のカメラの改造をされるかどうかの決意をされることをお勧めします。
まず最初にCanonのカメラの中でもマジックランタン に適しているカメラとそうでないカメラがあることをEOSHDでは指摘しています。
カードに書き込むスピードが遅いカメラとそうでないカメラ、書き込むメディアの種類によって記録できるRAW映像の解像度とビット深度が決まってきます。
カードへの書き込み速度による三つのクラス分けが可能となっている
今現在、RAW ビデオの最高のビット深度は14ビットとなっており、扱うデータの量、それに伴うデータの書き込みスピードは速いに越したことはありません。
マジックランタンは12ビットと10ビットのRAW記録も可能となってますので、そのオプションを選ぶことで書き込み速度が早くないカメラでもRAW記録ができるようにもなっています。
現行のマジックランタン対応のカメラの中で
5D Mark IIIが現在マジックランタンでRAW記録できるカメラの中では一番優れたカメラだと言えるでしょう。(特に非圧縮の14ビット記録をする場合)
※ちなみに2020年7月現在、中古で7万円から9万円で購入可能です。
次に7Dと70Dがマジックランタン撮影に適していると言えるでしょう。特に70DはマジックランタンでRAW記録できるカメラとしては唯一デュアルピクセルオートフォーカスを採用していて、フリップアウトスクリーンを搭載しています。
※ちなみに2020年7月現在、70Dは中古で3万円から5万円で購入可能です。
一番安いマジックランタン使用可能なカメラは700D(EOS Kiss X7i)と100D(EOS Kiss X7)、そしてSL1(EOS REBEL SL1)が挙げられます。
※このリストは2017年当時のもので、現在はミラーレスのEOS MとEOS M2が中古価格1万円で一番お求めやすいカメラとなっています。
さて、カードの書き込み速度の速いカメラから順にクラス分けをして見ましょう。
クラス1 - 書き込み速度の速いカメラ (コンパクトフラッシュ 1000x)
- 5D Mark III (85MB/s)
- 5D Mark II (75MB/s)
- 7D (80MB/s)
- 50D (70MB/s)
クラス2 - 書き込み速度が適度に速いカメラ (40MB/s SDHC Class 10)
- 6D
- 70D
- 700D
- 100D
- 650D
- EOS M & M2
クラス3 - 書き込み速度が遅いカメラ (一昔前の20MB/s SDカードコントローラー搭載機)
- 60D
- 600D
- 550D
- 1100D
※各機種の日本での名称は下記のリンクで調べることができます。
最大記録解像度とクロップファクター
カメラの持つバッファーの大きさとカードへの書き込み速度の相関関係から連続で書き出し可能な解像度が決まります。(2017年以降、SDカードのハッキングモジュールが開発されたことから、今ではバッファの小さいEOS Mでも無制限で連続でHD解像度での書き込みが可能となっております)
5D Mark III
- 1920 X 1280 - フルフレーム (10ビット、アスペクト比率 3:2)
- 1920 X 1080 - フルフレーム (14ビット、連続記録の安定度を増すためには12ビットか10ビットの仕様も推奨)
- 2560 X 1090 - 2.25倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 2.35:1)
4K/3K/2Kクロップモードでの記録の時には5D Mark IIIは3584x1320(10ビット記録)を5秒間記録可能。 2560 x 1090に解像度を落とすことで10ビットRAW連続記録が可能になります。(2.25倍のクロップファクターはマイクロフォーサーズ並みのクロップファクターになります)
5D Mark II
5D Mark IIの画質はモザイク エンジニアリングのVAFアンチエイリアスフィルターをインストールすれば5D Mark IIIの画質に匹敵するものになります。 ISO 1600以上ではノイズが目立つようになります。ただし、ノイズはフィルムグレインのようなテキスチャをしており、決して悪いものではなさそうです。もし、アンチエイリアスフィルターがインストールできなかった場合、モアレが顕著に現れます。クロップモードでは5D Mark IIIほどの解像度での記録はできません。 このカメラはDIGIC IVエンジンなので10ビット記録はサポートされていません。
モザイクエンジニアリングのフィルターの値段は下記のサイトから
下のビデオはRAWとH264の撮影画像の比較をしています。RAWの色の鮮やかさに目を見張ることと思います。
7D
14ビット記録がAPS-Cモードで記録できる7DのRAWモードは優れている方だと思います。
元々のセンサーサイズが1.6倍クロップなため映画で撮影されるスーパー35mmの画角と同等になります。 このカメラはDIGIC IVなので10ビット RAW記録はできません。
50D
- 1536 x 1056 - APS-C (14ビット、アスペクト比率 3:2)
- 1536 x 864 - APS-C (14ビット、アスペクト比率 16:9)
- 2000 x 852 - 3.8倍クロップ (14ビット、アスペクト比率 2.35:1)
ご覧の通り、7Dに比べると横幅の解像度が若干見劣りするのはセンサーが若干古いからです。
でも逆にアナモフィック フィルムを撮るには打ってつけの画面比率だとも考えられます。
このカメラを既に持っているならともかく、これから購入する方は7Dの方がおすすめと言えるかもしれません。
6D
- 1792 x 762 – フルフレーム (10ビット、アスペクト比率 2.35:1)
- 1600 x 864 – ほぼフルフレーム 1.14倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 1.85:1)
- 1536 x 864 – ほぼフルフレーム 1.19倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 16:9)
- 1536 x 642 – ほぼフルフレーム 1.19倍クロップ (14ビット、アスペクト比率 2.39:1)
- 1920 x 720 – 2.85倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 2.67:1)
書き込み速度の遅いミッドレンジカメラには10ビット記録で対応することが出来ます。6Dの場合14ビット記録の場合と10ビット記録の場合に解像度で10ビット記録の方に優位性があります。 クロップモードでの撮影時に2Kまで解像度が届かない理由としてSDカードコントローラーとその書き込み速度の相関性が挙げられます。 テレフォトの画角が必要な時に切り替えることでズームインしたが映像が記録可能となるでしょう。
70D
- 1792 x 762 APS-C 1.63倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 2.35:1)
- 1600 x 864 ほぼ APS-C 1.82倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 1.85:1)
- 1600 x 600 ほぼ APS-C 1.82倍クロップ (14ビット、アスペクト比率 2.67:1)
- クロップモード撮影時は 5倍のクロップになりますが解像度は上記と一緒です
先述しましたが、70Dはデュアルピクセルオートフォーカスが可能な唯一のマジックランタン改造可能なDSLRです。現在、中古で3万円ほどで買えるため、かなりおすすめの機種となります。
EOS Kiss シリーズ (EOS Kiss X7、Kiss X6i、Kiss X7i等)
- 1728 x 786 APS-C 1.61倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 2.2:1)
- 1600 x 864 nearly APS-C 1.74倍クロップ (10ビット、アスペクト比率 1.85:1)
- 1600 x 600 nearly APS-C 1.74倍クロップ (14ビット、アスペクト比率 2.67:1)
- クロップモード撮影時は 5倍のクロップになりますが解像度は上記と一緒です
EOS Kiss シリーズと70Dの撮影モードはほぼ同じと言っても良いでしょう。
これらのカメラは10ビット記録ができるという恩恵を享受しています。ほぼ16:9のアスペクト比率を保持して撮影できることも良い点と言えるでしょう。
これらのカメラはモアレが顕著に出ることでしょう。しかしMosaic EngineeringのVAF アンチエイリアスフィルタを使用することでモアレを最小限に抑えることも可能です。
60Dとそれより昔のカメラ
残念なことにRaw動画記録という点では古い50Dの方がより良い画質での記録が可能です。
ここでは60D、Kiss X4、Kiss X50でのRAW記録はお勧めしません。 20MB/秒の記録スピードの制限によって1334 x 504が最高の解像度となります。この場合は10ビットでの記録となります。
80DとEOS R、その他、将来的に発表されるカメラ
今現在、5D Mark IVとEOS M5、そして80Dは実験段階でまだ正式なハッキング完了の一報は届いていません。 DIGIC 6のプロセッサー解読に時間がかかっているというのが現在の状況です。
EOS M3はマジックランタンの搭載は不可能だと思われます。 なぜならPowershotカメラのオペレーティングシステムを採用しているからです。
EOS M そして M2
これらのカメラはハッキング完了していて、今現在、安定して使用できるカメラのうちの一つであります。
このカメラに関しては下記のリンクと続報をお待ちください。
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