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目次
みなさん、α7S IIIはもう自宅に届きましたか?
僕んちにも一つ届きまして、もう設定やら何やらで、てんやわんやでございます。
ちなみに、ソニーストアから届いたのですが、カメラのサクラヤでも予約していたのをすっかり忘れていまして…
以下、サクラヤの店員さんとのやり取り
店員さん : 「予約されていたα7S IIIが届きましたよ」
僕 : 「えっ、そうでしたか… すいませんが、キャンセルしてもよろしいでしょうか (汗)」
店員さん : 「はあ…」
僕 : 「あのー、そのー、すいません。いろいろ事情が変わってしまいまして、今日届くとは思っていなかったもので…」(全く訳のわからない言い訳をしております)
店員さん : 「そうですか (しばし沈黙)」
という気まずいやりとりをしました。(サクラヤの店員さん、ご迷惑おかけしました)
まあ、でも売れ残ることはないでしょう。
僕がキャンセルしたおかげで誰かが予定より早く手に入れているはず、とポジティブに考えることにします。
さて、話を本題に戻しまして、上の動画のMax Yuryevさんの自宅にはα7S IIIが3台届いたそうです。
そのMaxさんが動画で動画用のカスタムボタンやファンクション設定を公開していて、僕自身、自分のカメラを設定するのにめちゃくちゃ参考にさせていただいたので紹介したいと思います。 もし、動画の設定が初、あるいはSonyのカメラは初、という方はとりあえず真似てみて、後でファインチューニングしていくのもありだと思います。
その前に
メモリーカードに関してMaxさんから一言
みんな、CFexpress type Aカードを注文しなければいけないと思っているみたいだけど、そんなことは全くない。個人的にはSDカードで4K/120Pをたくさん撮ったけれど動画のクオリティは4K/24Pとほとんど遜色なく、画質としても十分だと思う。CFexpress type Aカードが必要な記録モードは4K 120FPS ALL-IをS&Qモードで撮影する時だけだ。このモードでは音声が記録されないことも知っておこう。
Maxさんのカスタムピクチャープロファイル
※ここでのピクチャープロファイルはあくまでも参考程度にご参照ください。
※ピクチャープロファイルの番号もデフォルト設定上の番号を指していて、もしカスタムでいろいろ追い込んでいた場合は番号と対応するガンマやカラーモードが異なる場合があります。
まず、デフォルトの設定はピクチャープロファイルがOFFになっているはずだが、私は絶対にこのプロファイルは使わない。 ハイライト部分はすぐに色飛びするし、暗部のディティールは潰れてしまう。
ピクチャープロファイル 1
まず、私がよく使う三つのピクチャープロファイルのうちの一つはピクチャープロファイル1だ。ガンマはMovieだ。 しかもそのまま使わない。 ブラックレベルを+2に引き上げて、彩度を-2に引き下げる。 そしてディティールのレベルを-2にしておく。
この設定で得られるものは カラーグレーディングを必要としない、撮って出しで使える状態の画だと思って欲しい。 撮影した素材をすぐに編集して仕上げなければいけない時に重宝するだろう。
元々、このカメラは映像がシャープすぎるので少しくらいディティールを下げた方がしっくりくる。彩度も同様だ。ブラックレベルを少し上げることでキリッと引き締まった映像に仕上がる。
この設定で特筆すべき点はハイライト部を約9%保持できるということだ。
若干色飛びしてしまった部分があっても編集時に引き戻すことが可能となる。
ピクチャープロファイル 6
Cine2をベースにしたピクチャープロファイル6も私のお気に入りだ。
発色がナチュラルでピクチャープロファイル1よりもフラットな映像は、軽くカラーグレーディングをするのに適しているといえよう。
ピクチャープロファイル1に比べてよりシネマティックな雰囲気でダイナミックレンジも広めに撮影可能だ。
上の画像のようにマイルドなグレーディングをするのに適しているみたいです。このプロファイルを使う際に注意する点として、輝度が100%以上のハイライト部は必ずクリッピングしてしまうので、露出オーバーにならないよう、気をつける必要があるようです。
ピクチャープロファイル 8 & 9 (S-LOG3)
最大のダイナミックレンジを実現したいなら、迷うことなくS-LOG3を使うべきである。今までのSonyのミラーレスは8ビット記録だったため、S-LOG3の実際の使用価値は薄かったが、10ビット記録になったα7S IIIではグレーディング時の画像の破綻の心配も少ない。私はピクチャープロファイルの8と9を使い、一つはローライト(低照度)なシチュエーションでの設定と、もう一つはとても明るいデイライト(昼光)用の設定を割り当てている。 デフォルトではS-Gamut3がカラーモードに割り当てられているが必ずS-Gamut3.Cineに切り替えて使っている。
Sonyの公式サイトでのS-Gamut3.CineとS-Gamut3の違いの説明は下記の通りです。
S-Gamut3.Cine/S-Log3” は今までの S-Log2 よりさらに Cineon ライクに設計されており、また色再現性はフィル ム撮影のネガフィルムをスキャンしたものに近づけています。色域はグレーダーがポストプロダクション工程で調整しやすいよ うに DCI-P3 色域よりも若干広く設定されており、トーンカーブは S-Log2 より暗部の階調表現を更に豊かにし、旧来 の Cineon ワークフローとの互換性を今まで以上に考慮しました。対して“S-Gamut3/S-Log3”は各カメラで撮影可能 な最大色域をキャプチャーし、デジタルネガティブとして記録することが可能です。S-Gamut3 の色域はオリジナルの S- Gamut と同じ色域ですが、色再現性においてさらに改善を加えています
ディティールレベルに関して
デフォルトのディティールレベルは-7でいわゆるシャープニングはかかってない状態なのだけれども、α7S IIIのノイズレベルは非常に少ないことと、いずれにせよ、グレーディングでシャープニングを若干足すことを考慮して最初から-3まで上げている。通常のカメラでこれをやったらノイズが目立つことになるけど、α7S IIIなら大丈夫だ。
デイライト(昼光)撮影時のディティールのレベルは-3まで引き上げる
ただし、ローライト(低照度)シチュエーションでは、ノイズを極力避けるために-7まで引き下げている。 ノイズリダクションをかける時にノイズは少ない方が仕上がりはいいからね。
ピクチャープロファイル 10
最後に、これまでは使ってなかったけど、確実に使用頻度が高くなると思われるピクチャープロファイルはHLGであり、その理由はHDR映像が今後普及していくからである。 このプロファイルのダイナミックレンジは素晴らしく、色彩とコントラストもしっかりしている。Gerald Undoneが勧めていることもあり、私はこの設定でHLG3を選択して使用する予定だ。HLGを試すことにした理由は10ビット記録に対応したからということが大きい。
「学ぶことも重要だけど、真似ぶことも重要だ」と、とある映像学校の常務は口すっぱく学生に語りかけていましたが、α7S IIIに関しては僕も真似ぶことにしました。 まずはこのピクチャープロファイルで試してみます。 みなさんも興味があれば真似てみてください。
Maxさんお勧めのα7s IIIのカスタムキー設定とファンクション設定は下の記事にまとめています。 興味があれば併せてご参照ください。
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