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映像制作に必要な機材の海外レビューやニュースを随時お届けします

CANON C70と大谷翔平


 

アメリカの放送局の映像はシネマチックなものが多いですが、どんなカメラで撮影してるのだろう? と気になったりしませんか?

 

アメリカの事情に詳しいわけではないですが、複数のソースからわかっていることは、ほんの2年ほど前までアメリカのテレビ局のリアリティーショーやTV用映画は圧倒的にSonyのFS7シリーズで撮影されることが多かったそうです。 (ソースはアメリカの放送業界で働いている知人達) 個人でカメラマンとして活動する人たちもFS7を持っていれば、それだけで仕事にありつく確率が高くなると海外のフォーラムでは度々話題になっていました。(ソースはDVXUSER.comに載せられるたくさんのコメントから)

 

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実力的にはまだまだ現役のFS7 MK2

 

 

冒頭で紹介した映像は2021年のMLBホームランダービーをキャノンのC70で撮影した映像になります。

 

C70は120P撮影時にDGOが機能しない、暗い場所での撮影時に暗いトーンの肌にフォーカスが合いにくいという弱点が指摘されていますが、その弱点を除けばDGOセンサーで記録される映像はダイナミックレンジも広く、色彩もリッチでシネマティックな映像が手に入れられるという見本のような動画だったので、紹介させていただきました。(大谷選手もたくさん映ってますし)

 

FS7 MK2とほぼ同価格帯であったCanonのC200は10ビット記録ができないということと、形状がハンドヘルドに向かないということで放送業界では敬遠されがちだったようですが、C70は小型でハンドヘルドしやすい形状とDGOセンサーで記録する10ビットの色彩情報が得られるということで、放送業界にも歓迎されて行きそうですね。 (タイムコード出力もありますし)