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R5の逆襲-追伸 (実際に効果があるらしい)TILTAの冷却ファンを使ったユーザーの証言

とっても短いエントリーになります。

目次

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皆さん、覚えていますか?

R5がオーバーヒートすることが判明した後に起こった一連の動きの中でTILTAが提案した解決策を… そう、あのファンが遂に発売されております。 公式ページはこちら

お値段も二万円を切りそうな勢いです。

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R5/R6両方で使用可能なTILTAから発売されたファン

 

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いかにも効果的に排熱してる風な写真、実際の効果はいかほど??

簡単に特徴をお伝えしますと、

  • 7つのブレードで構成
  • 一分間に5千回転
  • ノイズは30デシベル

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特徴を並べてますが、実際に効果はあるのか? そこにしか興味はないぞ!
  • 非常にコンパクトなサイズ
  • 装着後もカメラの全てのボタンへのアクセスが可能
  • USB-Cからの給電により稼働 (5V-12V & 3A-5Aの間で対応)

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色々と多機能ではありそうですが、本当に放熱してくれるのか?

6層に連なるコンポーネントにより構成されているみたいです。(上から順番に挙げます)

  • クーリングパネル
  • 低ノイズ設計のファン
  • アロイ クーリング コラム
  • クーリングチップ
  • コンダクション クーリングボード
  • シリコン製ヒートコンダクター (?)

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6層に積み重なるクーリングのための機構はすごいのですが、放熱はするのですか?

使い方は2通りあるみたいで、TILTA純正ケージにはそのまま取り付けられるみたいです。

但し、付属のベースプレートがアルカスイス互換となっているため汎用性もある程度あるみたいです。

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TILTAのケージ、またはアルカスイス互換のプレートを使って固定できる

折角なので、製品ページ下に書かれてある小さな文字も見てみましょう。

 

・「先進的なクーリング」によってオーバーヒートを避け長時間の撮影が可能

・「ハイ&ロースピード」の二段階の回転速度をシチュエーションにより選択可能

・ キャノン R5とR6のために「カスタムデザイン」されているため、ケージと一緒に、または単独で使用可能

・汎用的に利用されている「USB-C 電源」による駆動を実現

・「コンパクト」に設計されているため、カメラの各ボタンへの「アクセス」が可能

 

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実際に使った人たちの証言

そう、今回はこれだけ紹介したかったのです。

確実に二人、このファンを使った人で効果があったと証言する人たちがいますので紹介いたします。

 

証言者1 : TILTAの公式サイトのレビュー欄にコメントをしたユーザー (以下、要点のみ抜粋)

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証言者1の証言

今のところ、宣伝文句通りの効果を得ることができて満足している。

ファンのノイズはそんなに大きくないけれど、室内でカメラマイクのみで録音した時にはノイズを拾う可能性が高い。

このファンを購入した時に添付された書類に記された基準では、27°Cの気温でファンの回転速度が低い時に連続記録時間が1.9倍に伸び、ファンの回転速度が高い時には連続記録時間は3倍まで伸びるとのことだった。 私の使用経験では、この基準通りのパフォーマンスを得られている。 まだコロナ禍なので試せていないが、高温時に屋外での撮影をした場合、パフォーマンスは若干弱まると予想する。 ※Kolari Visionの改造とこのファンを組み合わせれば永久に高画質で連続記録できてもおかしくないと思う。

 

 

証言者2 : ページ冒頭に貼り付けた動画にコメントしたユーザー (以下、要点のみ抜粋)

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証言者2の証言

連続記録時間が伸びることは確かだが、気温によりその長さは変わってくる。 公式には通常の2倍から3倍に連続記録時間が伸びると謳っている。 まだ、室内での調整された温度で試したことはないけれど、4K / 120FPSでの連続記録時間はかなり伸びたと感じている。

(オーバーヒートした後)リカバリーするまでの時間も短く、数分程度であることに加え、ボディが冷める経緯は手にとって実感できるレベルだ。 バッテリーが内蔵されてないのでユニット自体はとてもコンパクトだよ。

 

※冒頭の証言者1が語っていたKolari Visionの改造とは、下の動画での改造のことを指しています。

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ヒートシンクの改造で連続記録時間が14分から29分(約2倍)に伸びています

ここでは、ヒートシンクを改造することでEOS R5での4K/120Pの連続記録時間を2倍に伸ばすことに成功しています。

 

いやはや、NINJA V+の登場でR5が気になったので少し調べてみたら、今でも映像メインのR5ユーザーはあの手この手を使って何とかしてオーバーヒートを回避しようとしているのですね。

 

NINJA V+の8K ProRes RAW記録がいろんな意味で大きなインパクトとなり得ることを再確認しました。

 

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