皆さんもご存知かと思いますが、Cinema5Dというウェブサイトがあります。
何人かの優れたクリエーター達が映像業界に関連する機材のレビューやニュースを独自の視点で切り取り、伝えているサイトで何と日本語版まで親切に用意しています。
僕も今朝、Cinema5Dの記事(英語版)を読んでR6の実機レビューが出ていたので興味深く拝見させていただきました。
こちらの記事、Cinema5Dには優秀な翻訳者の方がいらっしゃるので、あえて取り扱う必要はなかったのですが、SonyalpharumorsまでもがCinema5Dの記事を引用して、EOS R5/R6がどれだけ映像制作に不向きかというこの記事を面白おかしく取り扱っているのをみて、少し共有してみようかと思いましたので、一部翻訳いたします。
以下、引用になります。
録画記録時間に制限がかかるのはしょうがないとして、未熟な熱処理システムのせいでカメラがオーバーヒートし、予測不能なタイミングで強制的にシャットダウンしてしまうのは1日の撮影スケジュールの調子を完全に狂わせてしまう。
それだけではない。一度シャットダウンしたが最後、現状復帰して撮影可能になるまでかかる時間は果てしなく長い(少なくとも、撮影現場で撮影対象となる出演者達が撮影開始の機会を一緒に待っているという、極限のプレッシャーの中では永遠のように長く感じる瞬間であった)
フラストレーションに駆られた私(撮影者)は少しでも早いカメラの現状復帰のために、考えうるあらゆる手段を使ったのだ。カメラをアイスバッグの上に載せてみたり、剥き出しのセンサーに直接ファンの風を送風する事すら試みた。(この時点ではセンサーに傷がつくことなど気にする余裕はなく、少しでも早く撮影を再開することしか頭になかった)
心虚になった私は空を見上げ言葉を紡ぎ始めた。(この時点ではどの行動が役に立ち、どの行動が役立たないのかしっかりした判断すらできない状況だった)
気がついたら、空に向かって今までの行動を反省し、今後は素晴らしい人間になると神に約束すらしていた。
私のとった全ての行動はカメラ(EOS R6)が正常に動作することを願ってのことであった。 しかし結果は虚しいものとなった。防塵防滴のカメラボディはそのスペックに違わずしっかりとカメラ内部の機構に対する外部からどのような侵入手段も防ぎきった。ファンから送風した風も無駄だったのだ。
あまりにフラストレーションが溜まった私は今度は出演者のフジ マリさんとニールさんに謝ることにした。この日撮影する予定だったいくつかの素晴らしいシーンを撮影することなく1日を終えることとなるからだ。 もちろん、オーバーヒートしたボディを冷却するために他にも色々と手段を試みてはいたが、どれも十分ではなかった。
その時だった。 天才的とも思える閃きから撮影解像度をフルHDまで落とすことで撮影を再開するべきだというアイディアが浮かんだのだ。撮影日を丸々無駄にするよりかは幾分かはマシだと思えたからだ。この方法は一定の成果を見せた。しかしこの手段も万全とは言えなかった。この動画の中であなた達が見る画像の一部はフルHDの映像を4Kにアップコンバートして解像度を合わせたものである。
結論: キャノン EOS R6は私の撮影日程を完全に支配した。通常ならば私が映像でストーリーを紡ぐ道具として完全にコントロール可能であるべきはずの機材に私は支配されたのだ。
予定調和的で申し訳ないのですが、Sonyalpharumorsではこのように締めくくっています。
このCInema5Dの記事はEOS-R5/R6とSonyのα7sIIIは完全に異なる二つのツールとして認識するべきである。今回のキャノンの新製品は静止画や写真撮影用に適していてα7RIVやα7IIIと比較されるべきカメラである。プロフェッショナルな動画制作に関してはSonyのα7sIIIを使うのが妥当だといえよう。
さて、皆さんはこのやり取り、どのように感じられましたか? 僕は個人的にはSonyalpharumorsの言っていることは正しいと思います。 ただし、キャノンはおそらく8月に動画専用機をひっさげてカウンターアタックを浴びせる気満々ではありますので、ハイブリッドシューター(写真/動画両用)の方ならともかく、動画に重きを置いて機材選びをしている人たちは8月まで新機材購入の決断の時期を遅らせるのが賢明と言えるのかもしれません。
皆さん、焦らず待ちましょう。 僕はそうするつもりです。
どうせ今R5を注文しても最短で届くのが9月になるらしいのですから。