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先日、キャノンのEOS R5のオーバーーヒートの情報を詳細に報告していたGerald Undoneは実はソニーからもレビュー用の試作機を送ってもらっていたみたいです。 いいですね。 この二台を同時に発表前からレビューしてた人って他にいるのでしょうか?
さて、今回、彼がα7S IIIの詳細なテストを行い、スペックシートではわからないことを詳細に教えてくれてますので、まとめてみました。
目次
- ボディに関して: 1:16秒くらいから
- オートフォーカスについて:2:25秒あたりから
- ボディに関して Part 2: 5:05秒あたりから
- ALL-I オールイントラ録画機能と編集時の柔軟性: 7:50秒あたりから
- バッテリー/電源供給に関して: 10:00くらいから
- 記録ファイルのネーミングについて: 11:00くらいから
- カスタムホワイトバランスの設定: 11:24秒くらいから
- 手振れ補正に関して: 12:40くらいから
- ローリングシャッターテスト: 14:26秒くらいから
- 4Kの画質に関して: 16:12秒くらいから
- 写真撮影時に思ったこと: 16:40秒くらいから
- ダイナミックレンジに関して: 17:08秒くらいから
- ISO別のノイズレベルとダイナミックレンジに関して: 18:50くらいから
- カラーグレーディングに関して: 20:40くらいから
- サンプル映像: 21:19秒くらいから
- 外部記録に関して: 22:22秒くらいから
- オーディオに関して: 23:37秒くらいから
- 結論: 24:35秒くらいから
まず最初に彼はこのカメラについてこう述べます。
このカメラはたくさんの人が待ち望んでいたカメラであり、スペックシート上ではほぼ完璧な機能を兼ね備えているように見える。私の意見は簡潔だ。
このカメラは、ほぼほぼパーフェクトだと言わざるを得ない 。
間違えてもらっては困るのだが、私はSonyのファンでもなんでもない。
一週間前に「一番大好きなカメラは?」と聞かれたら、私はC300 MK3だと躊躇なく答えていた。 そして、私は自分のチャンネルのビデオを全てブラックマジックデザインのカメラで撮影している。
そして、今この瞬間に「一番大好きなカメラは?」と聞かれたら、迷うことなくこう答えよう。
今、目の前にあるこのカメラ(α7S III)だと。
私は現在EOS R5も手元に持っていて、レビューも出す予定だが、特定のブランドのファンを刺激する気持ちは一切ない。
もし、残りのビデオをみないで、まとめだけが知りたいなら、言いたいことは一つだけ。
私はこれからα7S IIIを二台予約注文することにした!
ボディに関して: 1:16秒くらいから
デザインはとても気に入っている。Sonyカメラの良いところは常に進化していくところである。前の機種で改良し、好評を得た部分に関してほぼ必ず新機種がその特徴を受け継いできている。今回はα7R IVの素晴らしい部分、例えば…
- 操作ボタンが大きい
- グリップが深く握りやすい
- I/Oポートドアが変にペラペラしたりしないでしっかりとヒンジ部分で開閉する
- マイクジャックのドアが個別に用意され、フリップアウトスクリーンと干渉しないように設計されているのは素晴らしい
- 一番の改良点はフルサイズHDMIポートを搭載したことである
- HDMIの接続用にロック機構のついたスクリューオンケーブル保護ケージが付属するのは素晴らしい
オートフォーカスについて:2:25秒あたりから
マニュアルフォーカス設定時にワンプッシュAFをやりやすくなっている。(以前の機種ではメニューの深い層まで入って設定を変更する必要があった)
ワンプッシュAF時に単にフォーカスをし直すのではなく、設定次第では映画撮影時の様なスムーズなフォーカス送りをしながらフォーカスポイントを変えることが可能となった。
- オートフォーカスのフォーカス送りのスピード設定はメニューで柔軟に変更可能
ソニー製品の従来のオートフォーカスはとても高速で正確ではあったが、キャノンのシステムに比べると若干、機械的で柔軟性に欠けるところがあった。
しかし今回、その弱点はフォーカススピードとレスポンス調整をすることで、柔軟性をますことに成功した。 キャノンのR5にも引けを取らないものとなっている。(C500 MK2級のAF機能だと絶賛)
しかもオートフォーカスのランプアップ機能を使えば徐々にフォーカススピードを上げて、合焦直前にスピードを落とすと言った芸当も可能である(必見!3:40あたりから)
それだけではない。露出が極端にオーバーだったり、アンダーだったりするときにオートフォーカスが迷う傾向が多かったα7IIIやFX9と比べて、露出が極端に偏った状態でもしっかりとフォーカス追従してくれる。
これはSlog撮影時にオーバー気味に撮影する傾向の多い人達には朗報だと言える。(必見!4:00あたりから)
私の実験では5ストップの露出オーバーや6ストップの露出アンダーの場合でもフォーカスはしっかりと追従した。
(キャノンR5と比較した場合、R5は3ストップの露出オーバーと5ストップの露出アンダーまでフォーカスが追従した)
高速で柔軟性に富んだフォーカス設定とトラッキングの追従性、また露出オーバーやアンダー時のパフォーマンスを考慮した場合、現存するカメラの中でベストのオートフォーカスシステムを搭載していると言えよう。
もちろん、写真撮影の際にもこの素晴らしいオートフォーカス機能は最大のパフォーマンスを引き出してくれるし、正直なところ、現存のソニーのカメラでも一番だと思う。 メガピクセルの数が気にならないなら、積極的に写真撮影でも活用するべき機能である。
ボディに関して Part 2: 5:05秒あたりから
ボディに話を戻すと、防塵防滴仕様であり、バッテリーは従来機と同じFZ-100バッテリーを使用可能である。
カードスロットの話をしよう。 UHS-2 SDカード(&CFexpress Type A)を二枚挿入可能で、ほとんどの撮影モードはSDカード記録で事足りる。
但し、S&Qモード(ハイスピードモード)とAll-I(イントラフレームモード)を併用して使用するときはCFexpress Type Aカードが必要になる。
このデュアルカードスロットがSDとCFexpressの両方を使用可能なことで、顧客の撮影ニーズによってどのメディアを使用するかを選択できる。
それだけではない、EOS R5では不可能であった両方のカードへの同時記録やリレー記録が可能となっていることで、いろいろな撮影環境に対応可能となっている。
撮影中にカードスロットを開けながら、カードの交換ができるため、理論上は電源が持つ限り、永久に録画が可能だということになる。もちろんオーバーヒートはしない。
対照的にEOS R5は二つのカードへのバックアップ用同時記録は不可能で(プロキシは可能)、カードドアを開けると自動的に録画は止まるシステムになっている。
また、高画質記録をするためにはCFexpressカードを購入する選択肢しかない。
何よりも、オーバーヒートしてしまうので連続記録は絶望的である。もちろんノイズの乗りやすい、低画質での記録は可能だが、それでもR5には理不尽な30分記録制限という縛りがある。
もう少し比較すると、キャノンの売りであったフリップアウトスクリーンやメニューの操作性の良さという部分でも、今回のソニーのメニューの刷新やフリップアウトスクリーンの実装によって差は無くなったと言って良いだろう。
今回のメニューシステムの刷新はとてもスマートな動きであると言える。
パナソニックのメニューシステムに若干にた縦階層のメニュー選択システムは前のメニューに比べてカテゴリ分けがしっかりしていて、迷いにくくなっている。
また、タッチスクリーンからのタッチ操作、ジェスチャ操作、スクロール操作などに対応し、新しく、ソニーのシステムを使いたい人達にとっては取っつきやすいメニューになっていると思う。
現行のソニーユーザーの人たちに安心して欲しいのは、カスタマイズ可能なボタン設定などの痒い部分にはしっかり手が届く様になっている点は変わらないということだ。
ALL-I オールイントラ録画機能と編集時の柔軟性: 7:50秒あたりから
私は最近のミラーレスカメラで採用されたH.265方式での動画の再生効率に若干失望していた。
なので、動画記録する時はHDMI経由でAtomos Ninjaを使い録画する。 これはEOS R5のALL-Iモードにも言えることだが、やはり、圧縮の仕方(H.265)、コーデックが編集時にコンピューターにかける負荷が多いからだ。
今回のα7S IIIに関してはALL-I 記録時にH.264という圧縮比率の比較的軽い方式が使われている。 そのため、トランスコーディングや外部機器でのProRes録画という方式を使わなくても編集時にコンピュータにかかる負荷が少なくなっている。
記録メディアに関してもう一度話を戻すと、基本的にはS&Qモードを使わない限りはCFexpressカードは必要ないことは先ほど述べたが、
4K/ 60P/10ビットまでなら問題なくSDカードに録画できるし、280Mb IPBモードを使えば4K/ 120P/10ビット/音声記録付き/オートフォーカス駆動の動画を問題なくSDカードに記録できる。
4K/60P/フルフレーム/カメラ内部記録/クロップなし/10ビット4:2:2/録画時間制限なし/オーバーヒートなし この全てを実現できるのは(シネマカメラを除けば)今のところこのカメラだけである。
4K/120にはマイナーではあるが指摘しておく点もある。それは1.1倍のクロップがかかることだ。 しかし、あくまでマイナーな問題である。
可能性の点だけで語れば、4K/120Pを1時間以上記録した場合、オーバーヒートする可能性が全くないわけではないと思う。 しかし、誰が4K/120Pを連続で1時間も記録するだろうか。
少なくとも私がテスト撮影をした際には4K/60Pは2時間以上、30°を超える天候下でオートフォーカスと手振れ補正を常にONにして記録してもなんの問題もなかった。
温度上昇注意のサインすら現れなかった。 カメラの録画が停止したことが一度だけあるが、それはSDカードが満杯になってしまったという理由からだった。
バッテリー/電源供給に関して: 10:00くらいから
USB-Cからの給電をしながらの撮影をした場合だが、以前のモデルでは給電しながらの録画でも内蔵バッテリーは徐々に減っていったが、α7S IIIに関しては2時間の連続撮影をしても内蔵バッテリーは2%しか減っていなかった。
これは、SDカードのリレー記録と録画時間制限がないということを考慮した場合、本当の意味で時間無制限の録画が可能であるということを示している。
標準のバッテリーに関してはα7IIIと同様に使った場合、同様のパフォーマンスを見せた。なので、大体2〜3時間の持ちを期待して良いだろう。
但し、全て4K/60Pでオートフォーカスや手振れ補正を同時に使った場合、2時間くらいしか使えない。しかし、特に大きな問題とは感じなかった。
一点、録画に関して問題があったが、これはプリプロダクションモデルだから起こった問題だと信じたい。
その問題とは一部のソニーブランドのTOUGH SDカードが認識されないことだ。 まあ、この問題はソニーのブランドメディアということで、確実に修正がかかって問題は解決することだろう。
記録ファイルのネーミングについて: 11:00くらいから
既存のソニーのカメラの共通の問題点として、ファイルのネーミングがかぶることがあるという点が指摘できる。
この問題はマルチカメラでの撮影後の編集時などに混乱を生じさせることが多い。 何せ、同じファイルネームのついた動画が複数存在することになるからだ。
α7S IIIではファイル名を設定可能なので、その問題は解消された。
カスタムホワイトバランスの設定: 11:24秒くらいから
カスタムホワイトバランスのボックスは簡単に移動可能になった。そしてシャッターボタンを押すことで、瞬時にホワイトバランスの再調整が可能になった。
小さいが、便利なアップデートである。
手振れ補正に関して: 12:40くらいから
通常のIBIS (ボディ内手振れ補正)に加えてActive手振れ補正モードが選択できる。
このモードでは従来のデジタルスタビライゼーションとは違い、実際にイメージを1.1倍クロップインすることで、記録可能範範囲外の部分を有効活用しながら手振れ補正を行うという方式であり、とても効果がある。
このモードは4K/120Pモード以外の全てのモードで活用可能である。 4K/120Pは再生時にスローモーション効果で比較的スムーズに映像が見えることから手振れ補正が必要ないことは説明しなくてもお分かりいただけると思う。
公平な観点から、手振れ補正に関してはキャノンのR5の方が性能が良いことは述べておくべきだろう。
動画撮影において、アクティブモードを使えばカメラ固定の撮影時には三脚使用時に近いパフォーマンスを期待できる。
ジンバルの様な用途で使った場合の歩行時の上下のブレに関しては(13:55から)先行のαモデルに比較するとかなりスムーズになったが、パナソニックのS1やEOS R5に比べると、若干劣ることは動画を見て確認してみて欲しい。
但し、R5で顕著にみられる手振れ補正時のフレームの四隅がワープする様な現象は一切現れないことから、どちらが実用的かは好みの問題と言えるかもしれない。
もし、絶対的にスムーズなショットを実現したければ、どちらにしてもジンバルの使用をお勧めする。
Vログ時に歩きながらワイドアングルレンズをつけて撮影する様なシチュエーションでは、ソニーのカメラとしては初めて満足のいくレベルに仕上がっている。 ローリングシャッターのブレが大幅に改善されたことがその理由となる。
ローリングシャッターテスト: 14:26秒くらいから
α7IIIの最大の弱点は8ビット記録ではなくローリングシャッターだと思っている。 比べてみるとα7S IIIは大幅にローリングシャッターが改善しているのがわかっていただけると思う。
4Kの画質に関して: 16:12秒くらいから
α7S IIIの4KとEOS R5の8Kのイメージの解像度を比較してみた。同じレンズを使用して撮影しているが、もちろんCanonの方が若干シャープだが、差はほとんどないと言えよう。
キャノンのオーバーサンプルされていない4Kとソニーのオーバーサンプルされていない4Kを比較するとソニーの方がシャープである。
6Kからオーバーサンプルされたα7IIIの画質と比較した場合でもα7S IIIの方がシャープな画質を保っていることがわかっていただけるかと思う。
写真撮影時に思ったこと: 16:40秒くらいから
写真撮影時に大活躍しそうなのはEVFである、あまりにもイメージがクリアで鮮明なので、無理やりにでも言葉で表現するなら、露出補正可能なオプディカルビューファインダーといった表現でしか言い表せない。
また、バッファーがとても早いのでRAW+JPEGモードでも200枚くらいまではバーストで連続で撮影可能である。
ダイナミックレンジに関して: 17:08秒くらいから
CInema5Dが使っている方法と全く同じ方法でダイナミックレンジを測定してみた。
まずSlog 3をISO640でダイナミックレンジを測定したところ、15ストップのダイナミックレンジという結果になった。この結果はソニーがマーケティングに使っている数字と一緒になる。
もちろん、リアルライフシチュエーションでは状況は変わってくるし、ノイズの乗りも気になるところである。
なので、CInema5Dが行っているテストと同様に、シグナルとノイズの比率に照らし合わせて、改めて、ダイナミックレンジを測ってみた。
結果は13ストップのダイナミックレンジとなった。この数字から見るとC500 MK2とC300 MK3と同様のダイナミックレンジということになる。
比較として他の機種と比べたところ、α7IIIは11.3ストップ、BMPCC4Kは11.9ストップのダイナミックレンジとなっている。
EOS R5と比較すると、こちらは11ストップのダイナミックレンジであった。
せっかくなのでα7S IIIの他のプロファイルでのダイナミックレンジをテストしてみた。
結果はCine1が11.8ストップ、Slog2は12.8ストップ、HLG3は13ストップ
ISO別のノイズレベルとダイナミックレンジに関して: 18:50くらいから
ダイナミックレンジがISOの増加に比例して少なくなるのは通説である。今回のテストでも、ISOが高くなるにつれて有効ダイナミックレンジは狭まっていった。
しかし、ここで重要な発見をすることとなった。
ISO 16000に上げた途端にノイズレベルが軽減しダイナミックレンジが増したのだ
これはあくまで私の予想だが、このカメラはデュアルネイティブISOで640/16000がネイティブISOになっていると思う。
なぜなら、ほとんどのデュアルISO搭載カメラがそうである様に、二番目のネイティブISO(高い方)のダイナミックレンジは若干狭まる傾向がここでも当てはまるからだ。
ISO16000以前のダイナミックレンジが落ち込んでいくのにも関わらず、 ISO16000でのダイナミックレンジ測定結果は12.3ストップに盛り返している。
最初はノイズリダクション機能がISO16000から強力になるのかと思ったが、
ノイズリダクションのかからない、RAW撮影時でもノイズの傾向は一緒であった。
このカメラは16ビットRAW記録をHDMI経由で可能だが、今までのソニーのカメラがそうであった様に、16ビットのリニアー信号を12ビットのLogフォーマットで外部記録する事が主流となりそうである。(ATOMOS SHOGUNやNINJA VでのProRes RAW記録が良い例といえる)
ISO 16000以降はまたダイナミックレンジが下降する傾向にあるが、ISO102400の時点でもダイナミックレンジは11.8を記録していた。
これはEOS R5のベースISOでのダイナミックレンジを上回る結果となる。
この結果を得ての結論としては
SLOG3で撮影する時はISOを3200以下に設定するように心がける、もしそれ以上ISOを上げる必要があるならば、あえてF値を絞って撮影する事で、ISO16000を使用する事を推奨する。その結果、よりノイズの少ない映像を得る事ができるであろう。
↑(ここかなり重要ですね)
カラーグレーディングに関して: 20:40くらいから
このカメラの色彩はプロ用カムコーダー FX9や最近発表されたZV-1のカラーサイエンスに限りなく近いため、とてもナチュラルな色彩表現となっている。
残念ながらS-Cinetoneは搭載していない。
でもFX9用のSLog3のLUTを当てる事によってFX9とのカラーマッチングは容易にできるようになっている。
ダビンチリゾルブでACESを利用し出力をRec 709に設定、クリップのカラースペース変換をSLog2/Sガンマ3Cineにする事で簡易で正確なカラーグレーディングが可能である。
サンプル映像: 21:19秒くらいから
外部記録に関して: 22:22秒くらいから
正直なところ、外部記録の必要性をあまり感じない。α7IIIの時は外部記録を強く勧めていたが、今回は違う。 ALL-Iコーデックは十分すぎるほどクオリティが高い。SDカードの値段もかなり下がってきている。
もし外部記録が目的ならば一つ、グッドニュースがある。
4K/120Pまでのすべてのフレームレートで、二枚のSDカードをデュアルカードスロットに挿して同時記録した場合、外部機器での録画も並行して行えることを今回確認する事ができた。
HDMI経由の外部記録時のLCDディスプレイと外部ディスプレイの連携に関しては文句の付け所がほとんどないが、一点だけ指摘するとすれば、外部ディスプレイでオンスクリーンのInformationを表示設定にした場合にカメラのLCDがオフになってしまうことくらいである。
この状況だと、内部記録をSDカードでしていて、外部ディスプレイの方でモニタリングをしながら、タッチフォーカスをするといった事ができない。ジョイスティックでのフォーカスポイント操作のみが有効となってしまう。ファームウェアのアップデートに期待したい。
オーディオに関して: 23:37秒くらいから
オーディオに関しては、、あまり特筆する点はないかもしれない。オーディオメーターもしっかり作動するし、ノイズもあまり干渉しない。音声もクリアに録音できる。 リニアPCMを4チャンネルまで同時録音も可能となっている。XLRアダプターを使う事によって、録音できる音声の幅は広がるであろう。
唯一、残念な点はオーディオインプットがラインレベルの入力に対応していない事である。アッテネーターが内蔵されていない事も残念である。但し、XLRアダプタを使用する事によってそれらの問題は解決するので、あまり気にしていない。
結論: 24:35秒くらいから
このカメラはほぼすべての面で期待を大幅に上回るパフォーマンスを見せてくれた。このカメラは現在、マーケットに出回っている他のどのカメラも真似することのできない機能を搭載している。
値段が$3500くらいに落ち着くのなら、EOS R5よりお手頃となっている。現在、ソニーのレンズ資産を持っている人たちにとって、このカメラの出現は夢のような出来事だと思って良い。今すぐ注文するべきだ。
迷っている人たちにはこう伝えよう。
このカメラが提供できることをずらっと並べてみる。
- 直感的な操作性を持ったボディとフルタッチコントロールスクリーン
- 録画時間制限やオーバーヒート問題とは無縁である
- 素晴らしいレンズの選択肢がある
- ほぼベストのダイナミックレンジパフォーマンスを誇る
- ローリングシャッターはとてもコントロールされている
- 編集時のストレスの少ない素晴らしいコーデックとバラエディに富んだ録画モード
動画撮影に関しては、ほぼ無敵と言って良いだろう。
唯一、あえて指摘するとしたら、12メガピクセルという画素数は決して多くないということだが、ここでも、写真の用途を再考するべきだと考える。
ソーシャルメディアやウェブ用途で使う写真をメインに考えているなら12メガピクセルは十分だといえる。(もちろんプリントして伸ばして使うという用途ならば、このカメラは向いていない)
少なくとも私はこのカメラで写真も動画も両方できると確信したし、このカメラを二台予約するつもりだ。
本当はC300 MK3を注文する予定だったけど、α7S IIIを2台買って、レンズを買って、アクセサリーを買ってもお釣りが来るのだから、そっちを選択する事にした。
シネマカメラに標準装備の機能、例えばタリーライト、シャッターアングル、DCIアスペクト比率、NDフィルターはついてこないけど、
フリップアウトスクリーンとXLRアダプター、バリアングルNDフィルター購入して、それでよしとする事にした。
現在、自分の知りうる限りで、一番最高のカメラ、それがα7S IIIだと自信を持って断言する。